正社員をやっていると、フリーターという生き方に疑問を持つ人も多いはずです。

なぜ正社員として働かないのか?将来はどうするつもりなのか?

 

周りが固い仕事に就いている環境で育った人からすれば、フリーターは異質な存在にも思えるかもしれません。

生き方は人それぞれと言っても、実際何を考えているのか気になりますよね。

 

私はフリーターの知人が多くいますが、理由は本当に人それぞれです。

私自身がフリーターをやっていたこともあるので、様々な生き方やフリーターの本音をご紹介していきたいと思います。

 

そもそもなぜ就職しないのか?

フリーターとして生きる、つまり就職しないのはなぜなのか?

会社員として働いている人からすれば素朴な疑問ですが、そこには色々な人生があります。

その人の背景を知れば、自然と納得できることも多いかもしれません。

 

やりたいことがある

私の周りで一番多いのがこのタイプで、私自身も昔はそうでした。

俳優・ミュージシャン・ダンサー・漫画家・声優 etc...

どうしても叶えたい夢がある人は、正社員として働くことをしません。

 

自身の活動で忙しく、正社員として仕事優先の働き方ができないからです。

あなたはこんな生き方に対して、どんな印象を持っていますか?

 

実は、こういう生き方をしている本人たちが一番危うい生き方だということを自覚しているのです。

将来に不安を覚えながらも夢を諦められず、毎日戦い続けているタイプの人もいますし、

もし飢え死にすることになったら、それは自業自得だと笑い飛ばしながらカップ麺生活を送る人もいます。

 

ある意味、「ここまでやったらもうやるしかない」と開き直っています。

大学卒業後に一流企業に就職した人たちは、レールを外れるのが怖いと思うはずです。

しかしすでにレールを外れて生きている人にとっては、毎日が冒険なのです。

 

冒険家のように夢を追う人生が、彼らの生き様そのものなのです。

 

家が資産家で一生お金に困らない

私は一度だけ、こういった人とお話する機会がありました。

その人は家が資産家で、その資産を相続することが確定しているという人でした。

 

その人はそれまで正社員としてバリバリ働いていました。

しかし資産を相続できるとわかった途端、働くのがバカバカしくなってしまったそうです。

それこそ一生ニートでも暮らしているような額だそうです。

 

その瞬間、フルタイムで汗水流して働くモチベーションがなくなってしまったそうです。

せめて人間が腐らないよう、アルバイトで社会との繋がりを保っているとのことでした。

 

羨ましいようにも感じますが、資産家には資産家の苦労や葛藤があるようでした。

お金は人を不幸にするとも言いますが、私自身もそう感じています。

 

莫大な資産を手に入れるということは、一歩間違えれば人生が転落する可能性もあります。

それこそ人間が腐ったり、周りに悪い人間が集まらないよう隠していくことも必要です。

そういった人生もなかなか気苦労が絶えなさそうに思います。

 

過去にトラウマがある

過去に正社員として働いていた時に、何らかの形で深い心の傷を負ってしまった人がいます。

それがトラウマとなり、正社員として復帰できなくなってしまうのです。

 

これは、特定の人にしかわからない感覚でもあります。

このように傷付きやすい繊細なタイプの人は、基本的に優しい人が多いのです。

 

そしてそういうタイプの人ほど周りから利用されたり攻撃されたり、乱暴な扱いを受けることが多いのです。

※話が逸れてしまうので割愛しますが、人間の心理的にそういうタイプの人は周りの攻撃性を煽るからです。

 

このようなタイプの人は一度傷付くとそれがトラウマになり、復帰することに強い恐怖を覚えてしまいます。

フリーターとして働いていても、アルバイトですら辛いと感じることがあるようです。

 

基本的に気の強い人や、攻撃の対象にならないタイプに人からしたら理解できない悩みかもしれません。

しかし本人たちは「ちゃんと生きなきゃ…」という思いとの葛藤に悩み苦しみ、毎日必死に戦っています。

決して軽蔑したり、冷たい視線を浴びせたりしないで下さい。

 

責任を負いたくない

これはフリーターだけでなく、派遣社員をやっている人もよく口にする理由です。

皆表面上では色々な理由を言いますが、本音は結局ここにあったりします。

 

会社にもよりますが、正社員ともなればプレッシャーのかかる仕事も多いですし、神経をすり減らしますよね。

「毎日気楽に、自由気ままに暮らしていたい」という人は、責任を負うことを極端に嫌います。

 

責任を負うのが嫌なのは皆同じですが、アレルギーと言えるほど責任に弱い人もいます。

ストレス耐性も人それぞれですし、仕事のプレッシャーで体調を崩す人もいます。

私の知人の主婦の方も、まさにこの理由を口にしていました。

 

確かに結婚していてパートナーが固い仕事に就いているなら、こういった生き方もありなのかもしれません。

ただ離婚した時のことを考えると、自身も安定した仕事に就いておいた方が安全な気もしますが…。

 

プライドが異常に高い

プライドが異常に高く、アルバイト先での「井の中の蛙」状態を快感に思うタイプの人です。

人から怒られたり命令されたり、自分が下っ端の立場になることが耐えられないタイプの人です。

 

こういった人たちは努力をすることが苦手なので、正社員として働くのが一番難しいはずです。

自分の能力不足が原因でも、環境や他人に責任を押し付けようとしてしまいます。

 

このようなタイプの人は、まだ「理想の自分」と「現実」を区別し認識できていない傾向にあります。

これができないまま一定の年齢まで達してしまうと、精神疾患と言われるものになってしまいます。

 

多くの人は若い頃に社会との繋がりを通じて理想と現実の違いに気付き、それを受け入れた上で自分の生き方を見つけていきます。

しかし、誰しもがそんな環境で順風満帆に健康に育っていくとは限りません。

中には理想と現実の区別がつかないまま、自分の理想像にしがみついて生きてしまう人もいます。

 

プライドが高くて正社員として働けないのは、社会に適合できないということです。

一見傲慢な態度を取っているように見えますが、一番苦しい思いをするのも本人たちです。

 

自己評価が極端に低い

自己評価が極端に低く、自分にできる正社員の仕事なんてないと思っているタイプの人です。

また、自分を雇用してくれる会社なんてないと決めつけていることも多いです。

 

実際には簡単な正社員の仕事もありますし、雇ってくれる会社だってあるのですが…

しかし自己評価の低い人は臆病で、行動力も極端に低くなります。

 

新しい活動に一歩踏み出すこと、環境を変えることへの恐怖が強いのです。

こういった人たちは「自分なんか…」という思いを抱えながら、日々を大人しく過ごしていきます。

 

結局本人たちが損をしているだけなので、もったいない話でもあります。

ただ、周りが他人の生き方に文句をつけてはいけません。

温かく見守るようにしましょう。

 

フリーターは自己愛が強い

上記の項目で、なぜフリーターは就職しないのかという理由についてまとめてみました。

全ての項目に共通していること、それはフリーターは「自己愛が強い」ということです。

 

自分の夢が、時間が、プライベートな生活空間がすごく大切なのです。

そして絶対にそこを侵されたくないと思っています。

そこに一番侵食してくるのが、やはり仕事になるからです。

 

今はフリーターが増えていますが、これもごく自然な流れだと思います。

今の若年層の多くは、子供の頃から温かい環境で大切に育てられてきています。

 

それこそ学校で怒られたり罰を受けるようなことがあれば、親が学校に抗議をする時代です。

そうなれば当然子供は「自分は好きなようにしてればいいんだ」と思うはずです。

 

学校側も保護者からの苦情を恐れ、生徒にきつい叱り方をすることもできなくなっていきます。

この循環がエスカレートし、子供たちが過保護な環境で育つようになります。

 

そんな中で育った世代が、会社で理不尽な罵声に耐えながら仕事を続けられるわけがありません。

部活や習い事、何かしらの形で忍耐することを学べた人たちなら大丈夫かもしれません。

しかし過保護な環境のみで育ってきた人にとって、正社員という働き方は過酷なはずです。

 

そんな自己愛の強い社会不適合者たちがフリーターになっていくのだと思います。

これまで生きてきた通り、ただ自分の好きなように生きていたいのです。

 

ただ、フリーターは決して悪くはありません。

会社員や自営業という生き方があるように、フリーターも一つの選択肢なのです。

 

「ちゃんと働け」「もっと税金を収めろ」という人もいますが、彼らを育てたのも今の社会です。

時代は令和になり、これからどんどん新しい形へと進化していきます。

正社員が主流ではなくなる時代が、そう遠くないうちに訪れるかもしれませんね。

 

フリーターになると性格が変わる

フリーターに対して開き直っているような印象を受ける人もいると思います。

しかしフリーターをやっている多くの人たちは、最初から今の性格だったわけではありません。

 

私もフリーターをやっていたので経験済みですが、社会的信用の低さ・世間体の悪さは肌で感じます。

白い目で見られているような感覚もありましたし、直接鼻で笑われた経験もあります。

 

周りが思っている以上に、本人たちが一番コンプレックスのようものを感じているはずです。

だからこそそれに適応する為に、開き直るような性格になるのです。

元のままの性格では精神的ダメージが大きく心に負担がかかる為、自己防衛本能が働いて性格が変わるのです。

 

夢を追っていてその活動が上手くいっている人等、フリーターでも自己肯定感の高い人なら問題ありません。

しかし多くのフリーターは悩みや葛藤を抱え、不安と戦いながら生きています。

 

正社員として働いている人たちからすれば、なんでフリーターなの?と思うかもしれません。

しかしフリーターとして生きている人たちにも様々な背景があります。

 

「なんでフリーターなんかやってるの?」というたった一つの質問で、深く傷ついてしまう人もいます。

彼らがフリーターとして生きているのは、その道が今の彼らにとって最善の選択だからです。

正社員の人が正社員として働くように、自分の人生に合った道を歩んでいるだけなのです。